ベナンの医療環境について

本稿では、自身が体験したベナンの医療環境についてお話ししたいと思います。

前提として
筆者は、全く医療知識もなければ、
日本で病院にお世話になった経験もそれほど多くありません。
そのため、解釈が拙い部分もあるかと思いますがご了承ください。


医療初心者の筆者が体験したことを簡単に箇条書きにしていきます。

・ベナン国内に外科手術ができる医者が3人しかいない
・ベナンの病院は分業制（総合病院はなく、科ごとに施設が違う）
・MRIは首都に2台しかない
・MRIを撮影するのに90分かかる（日本だと20分くらい）
・日本人からすると、入院するより自宅療養した方が良い（それほど病院の環境が劣悪）
・処方される薬が欧州製のため、日本人にはきつい、効き過ぎる

初心者からすると、これだけでもうビビります。

しかし、JICAは各国に顧問医が常駐しているため
青年海外協力隊員は、なにかあったら、その顧問医にお世話になります。
（現在のベナンの顧問医はフランス人女医）

それでも、顧問医といっても神様ではないので、
上記のベナンの医療環境から、
骨折したら有無を言わずに、
最寄りの医療先進国（ベナンだとフランスなど）に緊急搬送になります。

事故現場：アボメカラビのグラウンド

それではここで
筆者が日本に療養一時帰国するまでの経緯を簡単に書きます。



7/23　ベナン人とサッカーしている際に接触プレーで負傷

7/24　翌朝、負傷部位が痛すぎて歩けなくて、健康管理員に連絡→顧問医受診（レントゲン）→顧問医「骨には以上ないですね〜、痛み止めと塗り薬で、一週間したらよくなりますよ〜」

8/1　一週間後、再受診→痛みはひいてきた→顧問医「このまま様子みましょー！」

8/11　痛みがひききらず、、、再受診→顧問医「よし、MRIとろ！」→MRIの結果を東京の顧問医に送って診断待ち、、、

8/18　東京で精密検査しましょう、、、

8/21　一時帰国




ざっくりこんな感じです。


結果的には

左膝の内側側副靱帯損傷というやたら長い診断名でした。

今現在は、通院しながらリハビリをしています。


前の投稿でも書きましたが
一時帰国というワードを聞いた時は、
ビビりすぎて心拍数がかなりあがりました。

でも、ベナンの医療環境を身をもって体験できたことは
全員が体験できることではないので、貴重な経験だったと捉えています。

また、月並みではありますが、
医療従事者の方は本当にすごいなと感心に尽きます。

そんな、普段は関わることの少ない、医療従事者の方たちと、
たくさんの濃厚な話ができるのも、協力隊の魅力だなーと改めて実感することもできました。

休日には、リーグ戦のようなものも行われます